田舎でも地域に関心を持たない若い人が増えています。
地域の歴史を知ることが郷土愛につながります。
そこで地域のお年寄りから話を聞いて、昔の暮らしを絵屏風にしました。
畳4枚分もある大きな屏風には、たくさんの話が詰まっています。
百聞を一見にした絵図で、心象絵図と呼ばれています。

当時は自然が豊かで、ホタルもたくさんいました。
窓を開けておくと、ホタルが家の中にも飛んできたそうです。
蚊帳の中でホタルを飛ばして遊ぶ子どもの姿もありました。

当時は自宅でニワトリを飼う家も多かったみたいです。
祭りには飼っているニワトリを捌いて食べていました。
普段めったに肉が食べられなかった時代で、子どもたちも楽しみにしていたそうです。

娯楽が少ない時代で、村に来る移動映画は皆が楽しみにしていました。
時代劇が多く、正義の味方が登場すると一斉に拍手が起こったそうです。

田んぼが無かったので、柴や炭を米や野菜と交換したそうです。
柴売りは女性の仕事で、朝早くから荷車を引いて出かけていきます。
当時は規制があり、運が悪いと警官に見つかり荷物を取り上げられる人も。

屋根はカヤ葺きで、葺き替えは親戚や近所が協力して行っていました。
“結い”という仕組みがあり、互いが助け合って暮らしていたみたいです。

物は無かった時代ですが、ある意味では豊かな時代だったのかも知れません。
絵図を通して忘れかけていた大切な事を教えられます。